
ミトコンドリア クリステ障害と
新型コロナウイルス固有タンパク質
ミトコンドリアのエネルギー生産の障害は、ロングコロナの慢性期に残る認知障害、心臓の異常、感覚異常、労作後倦怠感、消化器症状などほぼ全ての症状に共通する主要機序の一つ。急性期に始まり、慢性期まで持続する。心臓が立った途端に爆走するのも、脳が考えるだけで熱くなるのも、耳鳴りが消えないのも、全部同じ発電所の故障から始まっている。
本研究では、ミトコンドリアエネルギー生産の中心部である内ヒダを形成するタンパク質を、新型コロナウイルスの極小タンパク質が攻撃することを世界で初めて構造機構として解明した。このタンパク質は変異株同士で驚くほど保存されており、ウイルスの伝播戦略にとって極めて重要と考えられる。しかもここに変異を起こすことで病態が軽症化するという別方向からの研究と結論が一致。創薬ターゲットとしてはほぼ未開拓のこの領域に、ありふれた2つの物質でどう作用できるかを研究したレポートである。
たとえば、少し考えただけで頭が熱くなり、寝ても疲れが取れないのは、脳の構造の残酷な逆転から。睡眠中の脳は老廃物を洗い流す清掃を行うが、その液流れの駆動にもエネルギーが要る。発電不足の夜は、眠るための電気代すら赤字で、清掃が追いつかない。「寝ても疲れが取れない」は気のせいではなく、請求書の未払い状態。
ほかにもたとえば、食べた後に倒れ込むほど眠くなるのは、消化も見えない重労働だから。食後はエネルギーが消化管に分配され、他の臓器の取り分が減る。予備能のある体なら気にならない配分変更が、予備のない体では全身のガス欠になる。「食事=エネルギー補給」のはずが「食事=エネルギー消費」になる逆転現象。これらは一例にすぎない。——心臓が立った途端に爆走するのも、脳が考えるだけで熱くなるのも、耳鳴りが消えないのも、全部同じ発電所の故障から始まっている。

筆者紹介
首都圏の国立大学で情報処理を専攻し、日系および英国系シンクタンクで情報分析、電機メーカーで戦略データ分析に従事。その後、2011年に海外移住し、原発事故関連のデータ収集を行いました。
現在は、GPUを活用した独自のパイプラインを構築し、分子ドッキング試験と分子動力学シミュレーションを実施。AIモデル(GPTなど)による認知機能解析と統合し、COVID-19回復や神経機能に関連する分子メカニズムを探究しています。
ルーマニアの神経栄養学者やハーバードのスタートアップと連携し、最先端の科学的知見をこのサイトで提供。科学的アプローチを基に、分子レベルの理解を深め、実用的な洞察を届けます。
現地COVID対策本部に助言。


















